先日の話です。
都内に帰る用事があって、旅費節約のため船で帰ることにしました。
飛行機だと大人一人、1万3千円以上。
船なら、島民割引で35%オフ!
一番安くて5千円!
結構頻繁に帰っているので、1日かかっちゃうけど旅費は節約しています。
東京の竹芝桟橋を出た船は、翌朝9時くらいに八丈島の底土港に着きます。
そして9時40分くらいに、再び竹芝桟橋へ向け出発。
出港の時間に間に合えば乗れますが、子連れでバタバタ焦るのも嫌なので、余裕をもって行くことに。
切符を買う時間やトイレに行く時間を考えて、9時くらいに着くように家を出ました。
家から底土港まで、バスはちょうど良いのがないし、タクシーを使うのは大袈裟。
かといって、自家用車を港の駐車場にずっと停めておくのも気が進まない…
少し距離はあるのですが、歩けない距離ではありません。
日頃の運動不足解消にもなるし、歩いて行くことに。
てくてくてくてく♪
歩くと3、40分くらいでしょうか。
久しぶりの帰省に心躍らせながら気分良く歩いていると、底土港が見えてきました♪
この時点で、違和感が少し…
8:50くらいに、坂の下に海が見える場所まで来ていて、あとは一直線に底土港まで下るだけ。
いつもなら、港に入ろうとしている黄色い橘丸が見えるんです。
それが今日は見当たりません。
ただ、橘丸は八丈島に来る前に三宅島や御蔵島に寄っています。
天候によっても少し遅れることがあるので、まぁさほど気にすることではないんです。
9時には着くように歩いているし、予定時刻より早く出発することはないのだから大丈夫!
焦らず歩こう♪
坂を下って~
底土港の客船待合所が見えてきました。
と、ここでもなんとな~く違和感が…
普通この時間帯になると、船を待つために待合所の周辺に人が集まっているんです。
もしくはホテルの送迎車やタクシー、車で送ってくる家族なんかで、人の行き来があったりします。
それがないんです。
まーでも平日だし、船に乗る人はそもそも少ないこともあります。
今日は一段と少ない日なんでしょう、そんなこともあるある~!なんて、若干の違和感も振り払って待合所の建物のドアを開けました…
がらん。
…
誰も…いない…??
さすがにちょっとおかしい。
切符売り場の窓口もカーテンが閉まっています。
まだ受付開始の時刻ではないのかな…?
いや、さすがに9時の時点でそれはないでしょう。
カーテンの向こうに誰かがいる気配もありません。
おかしい。
時計が狂ってしまったのか?
もしくは今日は欠航なのか…??
でも、今日の予定を表示するホワイトボードには、
「到着時刻 9:10、出港時刻 9:40」
と書いてありました。
どういうことなんでしょう。
おまけに、乗客が誰も見当たらないなんて…
いくら平日とはいえ、私だけのはずはありません。
おかしいいーーーーーー!!!
どうしようーーーーー!!
誰か教えてーーーーー!!!
o(T△T=T△T)o
ふと、ネットで本日の状況が見れることを思い出す…
飛行機のときもそうですよね。
本日の運行状況はホームページで確認できるはず!
すぐさま、東海汽船のホームページにアクセス。
そこで初めて知るのです。
今日は八重根港に着くということを。
波の状況によって変わる入港場所
通常、八丈島へ来た橘丸は底土港に入ります。
が、しかし。
波が高かったりして、底土港に入港できない場合は、島の反対側にある八重根港に入るのです。
ガイドブックなどにも書いてあること、すっかり忘れていました…!
別に超珍しいことでもないんです!
島民は入港場所をどうやって知るか
ホテルの送迎など、毎日船がどちらに着くのか知っていなければならない職業があります。
他にも運送業とか。
そんな方々はどうやって毎日知るのでしょう。
実は八重根港に入港する日は、朝に町内放送で、その旨が島中に放送されるんです。
それさえチェックしていれば、なにも毎日ホームページをチェックしなくても、船がどちらに着くのかわかるというわけです。
(もちろん、ホームページできちんと正確に毎日調べているかもしれませんが)
うち、放送が聞こえにくい場所なんですよね…
あ、今なんか放送してるっていうにはわかるんですが、内容が聞こえない地域なんです。
そういう家の島民用に、役場が無線?機械を貸し出してるみたいなんですが、うちはまだ借りていなくて…
台風のときとか、けっこう重要な放送もしてるみたいなんで、ちゃんと借りに行かなきゃダメかなぁ~
というわけで、八丈島に船で行かれる皆さん。
到着する港は日によって変わるということ、頭の隅に置いておくと旅行中慌てずに済むと思います♪
ちなみにちゃんと乗れましたよ!
気付いたのは9:15。
急いでタクシー会社に電話!
「今すぐに底土港に来てもらえますかっ?」
と問い合わせると、オッケーとのこと。
5分ほどで到着。
「間違えて来ちゃったのか~」
すぐに八重根港まで運転してくれました。
島の反対側といっても、車で10~15分くらい。
よほどギリギリでなければ普通に間に合います。
ちなみにタクシーを待つ間に、通りかかった運送業の方が、
「今日、八重根だよ!タクシー呼んだ?大丈夫?」
と心配して、念のため東海汽船の窓口に、底土から向かう人がいると電話してくれたんです。
幸い時間に余裕があったし、船も少し遅れていたので全然大丈夫ということでした。
もしギリギリになっていたとしてもよほど遅くならない限り、待っていてくれる可能性もあります。
なので一応、東海汽船さんにも連絡入れると良いですね。
島の人たちは、こういうときスッと手を差しのべてくれる方が多いです。
そんな優しさに触れた出来事でもありました♡