東京都心から飛行機でわずか55分、亜熱帯の大自然が広がる八丈島。
観光や温泉はもちろん、じつは「無料でキャンプができる」離島としても注目されています。
今回ご紹介するのは、島内にある2つの無料キャンプ場「底土野営場」と「プラザ公園キャンプ場」。
どちらも魅力的ですが、ロケーションや設備に違いがあり、キャンプスタイルによって向き・不向きがあります。
この記事では、2つのキャンプ場の特徴と違いを詳しく比較し、あなたにぴったりのキャンプ地を見つけるお手伝いをします。
アクセスも便利!八丈島で島旅×キャンプの魅力
八丈島は羽田空港から飛行機で約55分と、本州から気軽にアクセスできるのに、海・山・温泉のすべてを味わえる自然の宝庫です。
そんな八丈島では、町営のキャンプ場を誰でも無料で利用できるのが大きな魅力。
テントを張って、波音や鳥の声に包まれて眠る——
日常から解き放たれる、本気のアウトドア体験が待っています。
無料で使える2つのキャンプ場とは?
現在、八丈島で無料開放されているキャンプ場は以下の2か所です。
1. 底土(そこど)野営場
2. プラザ公園キャンプ場
どちらも観光協会で予約をすれば誰でも無料で利用できますが、それぞれに特色があり、向いている利用者像が異なります。
キャンプ場①:底土野営場の特徴
海の目の前で絶景キャンプ
底土野営場は、底土海水浴場のすぐ近くにあります。
海岸のそばに位置し、潮風を感じながらキャンプができる最高のロケーション。
晴れた日には水平線の向こうに朝日が昇り、夜には波の音をBGMに星空が広がります。
「島に来たぞ!」という開放感を、最初から最後まで味わえる場所です。
設備・施設の内容
- トイレ複数あり
- 広い炊事場あり(屋根付きで雨天でも使える)
- 東屋・ベンチあり
- テントサイト:芝地(平坦で設営しやすい)
- シャワーあり
- ゴミ捨て場あり
設備は清潔でかなり充実しています。
向いているキャンプスタイル
- 海遊びを楽しみたい人
- 賑やかなキャンプが好きな人
- ファミリーキャンプ
底土野営場は敷地が広く、空いている時期は悠々とした静かなキャンプが楽しめます。
ただし、GWや夏休み等は常にキャンパーで賑わっています。
海レジャー好きのファミリー層も多く、譲り合って他のキャンパーとも交流楽しめる方におすすめです。
キャンプ場②:プラザ公園キャンプ場の特徴
中心地で買い出しの利便性◎
島の中心地に位置し、アクセス抜群の立地にあるのがプラザ公園キャンプ場。
スーパーや100円均一、飲食店などが徒歩圏内にあり、買い出しなどに便利です。
広い公園の一角にあり、木々に囲まれた静かで落ち着いた環境。
比較的空いていることが多いので、静かなキャンプを好む人はこちらがおすすめです。
設備・施設の内容
- 水洗トイレ(比較的新しい/清掃も良好)
- 炊事場あり(屋根付きで雨天でも使える)
- 芝生のテントサイト(平坦で設営しやすい)
- 街灯あり(夜も安心)
- ゴミ捨て場あり
- 車をキャンプサイト近くまで乗り入れられる
近くにスーパーがあるため、キャンプ初心者でも安心して過ごせる環境が整っています。
シャワーや入浴施設はないため、お風呂は坂上の温泉を利用しましょう。
向いているキャンプスタイル
- ファミリーキャンプ
- キャンプ初心者・初めての離島キャンプ
- 山や森が好きな人
- 温泉好きな人
八丈島キャンプの注意点&事前準備リスト7選
1. テント設営は風対策が命!
八丈島は海風が強く吹く日が多く、特に底土野営場では松林に囲まれているとはいえ、風にあおられやすいです。
強風に備えて、頑丈なペグやガイロープでしっかり固定しましょう。
また、風の強い日は波の音や風のゴウゴウという音でうまく寝付けないかもしれません。
耳栓があると重宝します。
2. 雨具&防水シートは必須!
天気が変わりやすく、スコールのような雨が突然降ることも。
テントの下に防水シートを敷き、タープもあると安心です。
海に近い島でのキャンプは、森の中のキャンプと違い、想像以上に天気の影響を受けます。
特に台風が近付いている日のキャンプは危険ですらありますので、天気予報を事前に確認した上で、無理はしないようにしましょう。
急遽宿を利用するという選択肢も、頭の片隅に置いておきましょうね。
3. 虫よけ対策をしっかりと
特に夏場は、蚊やブヨが多いので虫よけスプレー、蚊取り線香、長袖長ズボンが必須です。
島のスーパーや商店、薬局などで購入可能なので、現地調達で良いでしょう。
4. ゴミは分別を!
八丈島のキャンプ場はゴミ置き場があるため、出たゴミを置いて帰れるのがありがたいところ。
ただし、きちんと分別してマナーを守りましょう。
八丈島では、ビニール袋やスチロールトレイなどのいわゆる「不燃ゴミ」の区分はありません!
プラスチック類は「可燃ゴミ(燃えるゴミ)」として出して大丈夫です。
5. 火の扱いに注意(直火禁止)
どちらのキャンプ場も直火は禁止です。
焚き火をするなら指定の場所で焚き火台を用意してください。
6. 食材は現地調達OKだが、計画的に
八丈ストアやスーパーあさぬまで食材は購入可能。ただし閉店時間(20時)が早めなので注意しましょう。
コンビニはないので、買い出しは夕方までに済ませると安心です。
7. 緊急時の医療情報も調べておこう
万が一のケガや体調不良の場合、八丈町立病院を利用しましょう。
急病・ケガへの備え(保険証・救急セット)もお忘れなく。
まとめ|自分に合ったキャンプ場で最高の島キャンプを!
底土野営場は、海が近く開放的で「海派キャンパー向け」。
アクティブに海でレジャーをしたり、釣った魚を調理したりするような、賑やかなファミリー向けでもあります。
一方、プラザ公園キャンプ場は、市街地ながら静かな森の空気が感じられる「森派、山派キャンパー向け」のキャンプ場。
比較的落ち着いており、鳥のさえずりを楽しみながらのんびりBBQを楽しむようなキャンパーに向いています。
どちらもきちんと整備されたキャンプ場で快適ですが、自分のキャンプスタイルに合った場所を選ぶことで、八丈島の自然をもっと深く楽しめますよ。
あなたはどちらを選びますか?
ぜひこの記事を参考に、最高の八丈島キャンプ旅を計画してください。