はちじょうらいふ

移住者から見た八丈島の魅力を紹介する情報ブログ

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病院は一つ!八丈島で病院に行くとき注意すべきこと

八丈島に病院は一つだけあります。

『町立八丈病院』です。

 

 

www.town.hachijo.tokyo.jp

 

 

2階部分が入院患者用の病床になっており、ベッド数は52床。

医師7名のほか、医療技術員・看護技術員40名程。

離島にしては大きな病院です。

離島に総合病院がある、というのは本当に心強く、私も何度かお世話になっています。

ここまでの規模の病院はない離島もあるので、八丈島は医療に関してもそこそこ恵まれていると思います。

 

ただ、もちろん本土のようにはいかない点も多くあります。

今回の記事では、本土との違いを中心に八丈島の病院事情を書いてみたいと思います。

 

 

 

 

1、内科・外科・小児科・産婦人科は毎日診療してもらえる

本当にありがたいことに、町立八丈病院では、基本的に内科・外科・小児科・産婦人科は毎日診療してもらえます。

風邪や怪我などすぐに相談できるのは心強いですね。

また、小さなお子さんがいる場合、小児科が毎日やっているというのもすごく頼りになります。

 

妊婦さんも、産婦人科がいつでも診てもらえるのは本当に安心!(ちなみに八丈病院で出産もできます。)

妊娠中は不安がつきものですが、何かあった時にすぐ病院に駆けこめるというのは、離島でもなかなかない環境かもしれません。

(お隣の御蔵島や三宅島は産婦人科がないため、健診〜出産を本土で行う。)

☆八丈島での妊婦健診〜出産については別記事で書こうと思います。

 

 

 

2、上記4つ以外は臨時診療

内科・外科・小児科・産婦人科以外は全て臨時診療で、決まった日に本土から専門医が来てくれます。

  • 耳鼻咽喉科→月4日(2日連続×2回)
  • 皮膚科→月2日(2週間に1回)
  • 眼科→週1日

これくらいの頻度しか診療日がないため、その日は病院が混みがちです。

また、決められた日にタイミング悪く台風が来たりして飛行機が欠航すると、先生が来られないため診療自体も中止となってしまいます。

なかなかシビアですよね。

 

 

皮膚科は2ヶ月先だと思え

ちなみに皮膚科の診療は常に予約がいっぱいで、2ヶ月先くらいしか空いていないことも多いので注意。

上京した際に本土で皮膚科に行った方が早い場合も多いにあります。

よほど緊急を要する場合なら、まずは内科か外科で相談してみて、先生経由で皮膚科の予約を優先して入れてもらえる場合があります。いっぱいの予約の中に無理やり入れさせてもらう感じなので、待ち時間も長いですが、本当に困っている時は助かりますね。

元々皮膚に持病のある方は、あらかじめ余裕を持ったスケジュールで皮膚科の予約を入れておくか、本土のかかりつけ医に多めに薬をもらっておく等で対処した方が良いです。

 

 

 

3、その他の臨時診療

上記以外にも、

  • 精神神経科→週1日程度
  • 整形外科→週1日
  • 甲状腺内科→月1日
  • 糖尿病内科→週1日
  • 腎臓内科→月2日
  • 消化器内科→週1日程度
  • 神経内科→月1日
  • 泌尿器科→月1日
  • 循環器内科→月1日以下

が臨時診療をしています。

 

これらはまず内科を受診して(整形外科は外科を受診)、その結果に応じてその専門の診療へ予約ができます。

週1回診療があるものもあれば、月に1回しかないものもありスケジュールを立てるのに注意が必要です。

ただ、本土に行かなくてもこれらの医療が受けられるというのは、本当にありがたいことだと思います。

 

 

 

4、基本的に午前中のみ

これは私も移住したての頃戸惑ったことなのですが、診療受付は基本的に午前中のみです。

もちろん緊急の場合は時間外として診てもらえますが、時間外料金がかかります。

例えば「午後から急に高熱が出てきた」という場合、その日に時間外で病院に行くか、明日の午前中まで待つか少し悩みますね。

どうしても我慢できないような熱や怪我なら、無理せず時間外でも受診しましょう。

 

 

 

5、先生が選べない

例えば、本土であれば、かかりつけの病院がやっていない日であったとしても、少し離れた別の病院を選らんだりできるでしょう。

また、もし先生との相性が悪かったり、治療方針が合わない場合には、別の病院に行ってみてセカンドオピニオンをもらったりすることも可能です。

 

ただ、島の場合、病院が一つであるため、そもそも先生を選ぶことはできません。

また、臨時診療の先生も週によって別の先生が来たりするため、毎回同じ先生に当たるとは限りません。(もちろんコンピューターでカルテはしっかり引き継ぎされてはいますが)

そういった、本土でできていることができないもどかしさはあるかもしれません。

 

 

 

6、重症な場合は救急ヘリで搬送

大きな怪我や緊急を要する大きな病気の場合、救急ヘリで都内の広尾病院に搬送となります。

赤い救急ヘリが空港に飛んでくるのが見えると「あぁ、誰か運ばれたんだな…」と島民はすぐ気付きますね。夜中にヘリの音が聞こえるのも十中八九救急ヘリの音です。

 

もちろん最善を尽くしたスピードで搬送されますが、もし台風などの悪天候でヘリすら飛べない日だったら…と考えるとちょっと怖いですね。

持病の関係で離島に暮らすことに明らかなリスクがある方が、やむなく本土に引っ越すパターンは何件か見てきました。

こればっかりは致し方ないでしょう。

離島に限らず、日本全国僻地にいれば生じる問題です。

 

移住を考えている人は、持病の有無や、それにより実際に生活に影響はないかよく考えた方が良いです。

 

交通事故などは、そもそも島の交通量が少ないことなどを鑑みても、本土より確率的には少ないはずです。

とはいえゼロではないので、もし自分が事故にあったりした場合、離島から搬送されるリスクがあったとしても、それもまた運命と割り切れるかどうかかなと思います。

 

 

 

恵まれた医療体制

最後、リスクの点を書いたので少し怖くなってしまったかもしれませんが、そうだとしても八丈島の医療体制は本当に整っています。

離島でここまで医療体制が充実している島はなかなかないですし、実際私は不都合があったことはありません。

先生方や看護師さんにもいつも親身になって診てくださって、アットホームさも感じます。

 

本土とまったく同じサービスを求めると難しい点はありますが、医療面でこんなに安心感のある島もなかなか珍しいです。

病院へかかる頻度や分野は人によって違うもの。

自分の大切な身体のことなので、実際の生活に病院との関係を当てはめて、無理のない暮らしができると良いですよね。

移住検討中の方や、転勤などで八丈島に来ることが決まっている方へ、少しでも参考になれば幸いです。